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the black echo

チェイシング・リリー@M.コナリー

チェイシング・リリー
マイクル・コナリー / / 早川書房
スコア選択: ★★★★

間違い電話から、縁もゆかりも無い人を探す話・・・

こうかくと、身もふたも無いですが、そこはこの作者。ディテールにこだわってなぜ主人公が見も知らない人を探すのか?を提示します。

本の最後3/4までこないと急展開しないので、そこに至るまで実に紆余曲折=たいした展開がないので、大丈夫か?本当にまとまるのかこの話は?と心配になってきます。

大丈夫です。ちゃんとまとまりました。

いちおう、時系列というか設定は、「ハリーボッシュ」シリーズにつながります。知った名前も何人か出てくるし、ドールメーカーの名前もまたまた登場。そういうバックグラウンドがわかってると、よりいっそう楽しめます。

「わが心臓の痛み」ほどコユクはありませんが、そんなに「痛み」(この作者の痛みは精神的にくる)は無いのでお勧めできます。



あー、物理的に「本」というのはよくないね。厚さ見て、もうこれ以上展開は無いだろうな?とか、あーどうせ第4巻につづくだろ?まあ、適当に流し読みでいいか最後はとか、いろいろ「予想して」読み方が変わっちゃうのねー。電子本がいいですよ。終わりが「読め」ない。W-zero3で青空文庫の古い本たまに読みますが、そういう点では集中できる。逆にあと少しだから読みきってしまおうとか考えなくて、うっかり通勤電車の中で読む本がなくなるという、本読みにとっての悪夢が始まってしまう。そういうときに限って、バッテリなくなりかけてNetにもつなげられなかったり。




by svetlana | 2007-04-03 09:38 | メディア

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